司法試験受験生と万年筆 2

今年の本番も、愛用の万年筆を使用。
去年落ちて以来、かなりの量の答案を書いてきた。その全てと苦楽を共にしてきたこいつは、まさに“相棒”であり、万が一にも人に盗まれたりしないように、常にケースに入れて持ち歩いてきた。笑


本番で使用することになる解答用紙と万年筆の相性は抜群だという話はよく聞くけど、それは本当にその通りだと思う。
なんというか、普通よりも滲まなくて、かつスラスラ書ける感じ。
まあ万年筆は、個体やインクの違いによっても変わってしまうので、例外なく良いと断言してはいけないのかもしれない。
ただ、とりあえず僕が使用した、ペリカン万年筆&ペリカンのインクの組み合わせは全く問題ありません。
他の受験生ブログによると、パイロットのカスタム74又は742を使用している人が何人かいるけど、その方々も相性良しとの感想を抱いているようだ。

参考↓新司法試験の勉強法模索ブログ〜弱い自分をコンサルティング
http://revo7star.blog2.fc2.com/blog-entry-231.html


万年筆は、せっかくなら、やっぱりペン先が金のものが良いと思う。
日本製なら、定価1万円〜2万円で買える。
ちなみに、セーラーという会社から、『プロフィットFL(For Lawyer)』という、弁護士ないし弁護士を目指している人達のための万年筆が発売されている。
これは一見、司法試験受験生のためにある万年筆のようにも思えるが、ぶっちゃけ言えば、別にそうでもない。
なぜかというと、まず、高い。定価で約3万5000円。
司法試験受験生はただでさえお金が無いことに鑑みると、万年筆デビューとして手を出すにはちょっと高すぎる。
次に、性能としても、別に普通だ。
「長時間使用しても疲れにくい」と売り文句には書いてあるけど、そもそも万年筆という筆記具自体が疲れにくいため、FLが他のと比べて劇的に疲れにくいというわけではないと思う。

僕も実際に、試し書きをさせてくれるお店へ行って触らせてもらったことがあるが、高いお金を出してまでわざわざこれを用意する必要はないなと感じた(結局、同じセーラーの1万円の方を、相棒が故障した場合の予備として買った)。


前にも書いたけど、万年筆は、1.必ず、試し書きをさせてくれるお店で、いくつも試し書きしまくって、「これだ!!」という一本を選ぶこと、(2.できればペン先が金のものを選ぶこと)、さえ抑えておけば、別にわざわざ高いのを買う必要は無い。
強いて言えば、あんまり小さいのは2時間の筆記には向いていないかもしれない・・が、まあ好みによるか。
司法試験で万年筆を使用する有利な点は、1.疲れないこと、2.速く書けること、であり、さらに子どもっぽいが個人的に重要な点に、3.文字を書くのが楽しくなること、がある。書き味が気持ちよいってあるんだなーという感じ。
そんなわけで、ボールペンで不満が無いという人がわざわざ変える必要は全く無いけど、何か変化が欲しいという人は試してみてもいいのでは。