短答 自己採点

民事系:125点
公法系:68点
刑事系:83点
合計:276点


目標だった280点に届かず、残念。
しかし、受けた直後は本気で公法系で足切りがあり得ると思って愕然としていたので、そこは良かった。
今年度の戦略は、努力が報われやすい民事系と刑事系で点数を稼ぐというものだったので、その点もうまくいった。でもさすがに公法系はやらなすぎだ。
それにしても、刑事系、特に刑訴の部分点の付け方は、鬼だと思う。
「あと一歩で全問正解を逃した人」と「全然分からなくて適当に飛ばした人」を同じ得点にすることの合理性は?


この点数は、受験者全体で言うと、約300位らしい。
一回目の挑戦時は、約3800位だから、この1年ただ遊んでいたわけではないと、言ってよいだろう。
なんとか、総合結果も、このリードで合格順位まで持ちこたえてほしい。
論文の答案を再現していて、本当に、やばいミスをいくつもしていて、胃が気持ち悪い。こんなになるなら、再現なんぞしなければよかったんじゃないか。
頼むから受からせてくれーーーー!!

再現答案

なんて辛い作業なんだ。
もう心がボコボコ。しばしば凹まされて中断するので、本番で初見で2時間かけて手書きしたよりも、なぜか時間がかかってしまうという。
まあ当てはめのノリとか細かい部分についての再現はもう諦めたので、再現率60%程度のちょっと詳しい答案構成程度のものしか作っていないのだけど。
それにしても、「割とよくできたんじゃないか?」と思っていた科目で大きなミスがぼろぼろ見つかった時の絶望感は異常。


しかし、確かに大きなミス、致命的なんじゃないか?っていうミスも見つかっていて、しかも全く思いつかなかったわけではなく、知識としては知っていたり、もう一歩深く考えれば思いついたことが多くて「もったいない!」と悶えもするんだけど、
でもやっぱり、本番の現場で、2時間という厳しい制限時間のなかにしては、自分のできる範囲ではそれなりにまとめたと評価していいんじゃないだろうか。
たしかに、個々の論点をもっと深く考えればもっと良いものが書けただろうけど、それをすると他の部分で時間不足になって書ききれなかったわけだし。しょうがないだろう。
これで点数が低かったら、「もっとできたのに!」という後悔をすべきじゃなく、それも含めて当時の実力だったと認めなきゃいけないんだろう。


問題は、あと1年でそれを克服できるくらい実力を伸ばせるのか・・。
まだまだ、基本的な知識ですら、知らないものはたくさんある。だからやることはいくらでもある。基本書だってじっくり読みたい。
しかし論文作成能力として、今以上にぐいっと伸ばせるのかは、正直不安だ。
今回の刑訴で、逮捕の必要性についてイマイチ当てはめ事由が思いつかなくてほとんど書いてないに等しいんだけど、優秀な友人に聞いたところ「前科がある→今回も起訴されたら実刑の可能性が高い→逃亡する動機付けがある=逃亡のおそれが高い→必要性肯定」ということらしい。
なるほどなあ、と思った。自分は、「前科がある」という事実は、しっかりチェックしていたんだけど、どう使えばいいのか分からなかった。
こういう事実の使い方、評価のうまさって、特に刑事系では、基本書云々ではないと思う。判例も、実は当てにならない(理由付けがほとんど無いから)。じゃあ何でそういう力は身につくんだろうか。
事実認定の演習書とか、読んでみようかしら。

2回目の司法試験

終了。
去年と同じく、爽やかな解放感は、皆無。
どうにも勉強しないのが落ち着かなくて、もどかしい感じ。


今回の試験も辛かった。
胃はまたやられたし、中日にはまた吐きそうになった。
でも、1度目の受験時は、試験を受ける前から「3回落ちたらどうなってしまうんだろう」とかネガティブなことばかり考えて目の前の試験に集中していなかったけど、
今回は、不思議と、受かった後のことばかり考えていた。
試験が始まってからも、科目間の休み時間、去年は一つ前の出来無さっぷりにダメージを受けまくってずるずる引きずってしまったけど(最終日は瀕死だった)
今年は良い感じに忘れることができて、目の前の問題だけを考えることができた。
たくさんの答練や模試を受けてきたけど、本番で一番の集中力を発揮できたと思う。
そういう点に鑑みて、今回の試験を総合的に振り返ってみると、
民訴でとんでもない読み間違いをしたこと、刑訴の捜査で一番自信が無い分野が出たこと、短答の公法系があまりにもできなかったことを除けば、
内容が出来たのかは置いといて、一年間かけた自分の成長をぶつけきることができたんじゃないか、と思う。
ちょっと甘過ぎかしら。

去年と違って、答案が再現可能なのも、成長の証。
っても、これ全部再現するのかー、嫌だなー。答案構成再現だけじゃだめかなー。
*******

さて、これから数ヶ月、何をしようか。
軽く途方に暮れている状況。
特に遊びたいってわけでもないしな、、。

原発

今のところの考えだけど、
少なくとも、専門家達の間ですら福島第一原発よりも有事の際に耐えられないと危惧されている数個の原発は、もう廃棄するしかないと思う。特にプレートの真上にある浜岡原発
他の約50基も、将来的には無くすしかないだろう。
太陽光発電等を完全に確立するまでは、環境に負荷をかけるかもしれないけど火力発電に頼らざるを得ない。
太陽光とか、近未来の技術が確立しなければ、日本に未来は無いだろう。
原子力発電は、平時はエコかもしれないが、有事には何もかも滅ぼしかねないことは、今回の事故でよおくわかった。
今後、これでもなお原発推進を言うのなら、その人はせめて第一原発付近20キロの様子を見てから言うべきだ。
大事なペットや思い出の品を残したまま、住処に帰ることができず途方に暮れている人々に思いを馳せてから言うべきだ。
そこまでして、なお「いざという時は自分が避難生活を強いられてもよい」という覚悟がある人だけが、原発推進を声に出してよいのではないだろうか。


今はいざという時だから、現場で対処に当たっている人達を全力で応援するし、一丸とならなきゃいけないこともわかっているけど、
あまりにも政府と東電の対処は後手後手にすぎる気がする。
例えば、↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000001-jij-soci
「達していた」
じゃねーだろ。
「ただちに影響が出るレベルではない」→「やっぱりやばかったんで警戒すべし」
こんなことを繰り返してたら、もう誰も政府を信用しなくなるよ。
最初から最悪の事態を想定して行動に移すべきなんじゃないかね。
デマや悲観論によるパニックを避けるには、信頼できる情報源が存在することが一番なのに。

辰巳 全国模試

スタ論より歯ごたえのある比較的良い問題が揃っていたような、地震の影響で筆記能力が落ちたからそう感じただけのような。
TKCに同じく、A日程で申し込んでおいてよかった。
地震で鈍っていた論文感覚を、ガツンと荒療治できた。おかげで3日目の刑事系あたりでは、元の感覚を思い出せた気がする。
短答は意外に結構できて、合計280点。
ただ、選択肢単位ではあやふやなのが多くて、ちょっと噛み合わなければ途端にだだ下がりそうな感覚なので、あまり安心できていない。
というか、スタ短第2クールと同じこと聞いてる選択肢がいくつもあったような・・?もしそうならますます安心できない。

今のところ、
TKC=230点
総択1=250点
全国模試=280点
と、徐々に上がっていっているのは良い感じ。
短答は、採点不透明な論文と違って、努力したらその分確実に報われるのが、良い。

雨にも風にも、地震にも津波にも放射能にも負けず

この1週間の記憶がほとんど無い。。
今回の震災で色々言いたいことはあるけど、とりあえず、今は日本全体が団結して、この試練を乗り越えるしかない。
被災地の方々のために、今の自分ができることはほとんど無いのだから、いい加減100%受験生活に戻らなくては。

***

結局、TKC模試は受けた。
申し込んでおいて良かった。これが無ければ、まじで1週間の勉強時間がゼロになるところだった。
自己採点は230点。甘い期待ほどは採れてなかった。
去年のTKCを思い返すとそんなに悪くない気もするけど、今年のTKCは易化したという噂を後輩から聞いたので、平均点が気になるところ。
まあこのまま行けば、無理に短答対策ばかりやらなくても足切りは大丈夫じゃなかろうか?たぶん。
今年はとにかく、論文!論文!!論文!!!

京大のカンニング事件

これはとんでもない事件だな、とは思ったけど。
ただ、この事件は、犯人が特定されて、身柄確保された時点で、ひとまず終わりだよね。
あとは、同様の事件を絶対に防ぐためにも、事実関係を早く明らかにすること。
不合格処分も当然だし、逮捕もやりすぎって声はあるけど、まあしょうがないのかな、とは思う。
でも、いちいち犯人の生い立ちを紹介したり、母親や祖父を引っ張り出してきたり、自分の受験で必死な予備校生たちにまでしつこく取材を繰り返したり、毎度のことだけど、マスコミさん何やってんの?
この問題について友人と話していたら、「同様のカンニングを絶対に防止するためにも、実名を晒すべき」って言ってたんだけど、実名晒して喜ぶのは他人の不幸で飯がうまいある種の人間だけだろう。

なんか、また弱い者いじめが始まった、と思う。次はこいつが標的なのかと。