再現答案

なんて辛い作業なんだ。
もう心がボコボコ。しばしば凹まされて中断するので、本番で初見で2時間かけて手書きしたよりも、なぜか時間がかかってしまうという。
まあ当てはめのノリとか細かい部分についての再現はもう諦めたので、再現率60%程度のちょっと詳しい答案構成程度のものしか作っていないのだけど。
それにしても、「割とよくできたんじゃないか?」と思っていた科目で大きなミスがぼろぼろ見つかった時の絶望感は異常。


しかし、確かに大きなミス、致命的なんじゃないか?っていうミスも見つかっていて、しかも全く思いつかなかったわけではなく、知識としては知っていたり、もう一歩深く考えれば思いついたことが多くて「もったいない!」と悶えもするんだけど、
でもやっぱり、本番の現場で、2時間という厳しい制限時間のなかにしては、自分のできる範囲ではそれなりにまとめたと評価していいんじゃないだろうか。
たしかに、個々の論点をもっと深く考えればもっと良いものが書けただろうけど、それをすると他の部分で時間不足になって書ききれなかったわけだし。しょうがないだろう。
これで点数が低かったら、「もっとできたのに!」という後悔をすべきじゃなく、それも含めて当時の実力だったと認めなきゃいけないんだろう。


問題は、あと1年でそれを克服できるくらい実力を伸ばせるのか・・。
まだまだ、基本的な知識ですら、知らないものはたくさんある。だからやることはいくらでもある。基本書だってじっくり読みたい。
しかし論文作成能力として、今以上にぐいっと伸ばせるのかは、正直不安だ。
今回の刑訴で、逮捕の必要性についてイマイチ当てはめ事由が思いつかなくてほとんど書いてないに等しいんだけど、優秀な友人に聞いたところ「前科がある→今回も起訴されたら実刑の可能性が高い→逃亡する動機付けがある=逃亡のおそれが高い→必要性肯定」ということらしい。
なるほどなあ、と思った。自分は、「前科がある」という事実は、しっかりチェックしていたんだけど、どう使えばいいのか分からなかった。
こういう事実の使い方、評価のうまさって、特に刑事系では、基本書云々ではないと思う。判例も、実は当てにならない(理由付けがほとんど無いから)。じゃあ何でそういう力は身につくんだろうか。
事実認定の演習書とか、読んでみようかしら。