我ながら、周囲の物事からの影響をかなり受けやすく、心が乱れることが多い。
無礼者や話の通じない人間に出くわすといらいらして、下手すると一日が不機嫌になってしまう。
そこで、このたび禅の入門書を読んでみた。
有名な企業家に歴史的偉人、スポーツ選手まで、禅の思想を自らの人生に取り入れて活躍している人は多い。
彼らの『不動心』の源を勉強してみようと思ったのだ。

一通り読んでみて、すぐに実践できる(したい)と思ったのが、以下の4つ。


1.日々是好日
毎日が良い日でありますように。
さらに本質的な意味として、人は考える時間があると時に甘え『今』を忘れがちになるが、楽しいことも辛いことも全ての一瞬がかけがえのない最良の時である。
だから、毎日目が覚めるたびに、日々是好日、気分を一新して活き活きとスタートしよう。


2.和願愛語
柔和な表情で、思いやりのある言葉を使う。
照れくさくて愛語ができない時は、一日に二度三度で良いから、にこにこと微笑みかけてみるべし、だそうな。
これは、特に親に対して実践したい。友だちに対しては、話しているうちに自然と笑っていることも多いけど、なんか家族に対しては妙な照れくささがあって、素直な表情を出すのが難しいことがある。でもそれは相当よくないことだ。
しかし、父母に微笑みかけるのって、照れくさすぎる!


3.一期一会
たとえ慣れ親しんだ仲であっても、「今このとき」の出会いは一生に一度である。二度と来ないこの出会いを大切に。
知った仲でも、というのが目から鱗だった。


4.掃除しろ
禅の世界では、『座禅』よりも、『信心』よりも、なによりも『掃除』が大切らしい。
すみません。まずは机の上から始めよう。



あと、禅で重要なものの考え方に『捨て去ること』があるそうだ。
自分ではどうすることもできないことはある。余計なものは捨て去り、自分でできることを選択すべし。これが不動心に繋がって行くらしい。
野球選手が、ヤジを無視して目の前の打席だけに集中するのが、まさにその典型例。
ただ、これについては、自分の法律家としての将来を考えた場合に、どこまで受け入れられるかわからない部分がある。それについては、また後日。