科目ごと

今年の論文問題の分析をしていて、科目ごとの答案の書き方、気をつけるべき点の違いを改めて感じた。
大雑把に言うと、民法・民訴法は、規範の理由付けをかなり丁寧に書くべき。刑訴法も割とそう。
会社法・刑法は、規範の理由付けはあまりいらなくて、むしろどんだけ問題文の事情の意味づけを巧みに行えるのか、膨大な量を時間内に処理できるか、が重視されてる。行政法も割とこっち。

憲法だけはようわからん。
ようわからんけど、新しい百選の解説は、かなり使えるのかなと思った。
今年の問題では、問題となる人権は明らかだったんだけど、その人権がどういう形で制限されているのか?(例えば、選挙権行使の態様が制限されているのか、行使自体ができなくなってしまっているのか)みたいな着眼点が、問われていた様子。こういうのって、百選の解説ではしっかり分析されてるんだよね。
今回の問題にドンピシャの部分もあって、あとで見返したらしっかり下線引いてましたわ。
本番でまったく気づけなかったから意味無いけど。
8科目のなかで一番論点主義からかけ離れている憲法に関しては、他の科目よりはだいぶ、答案作成よりも判例判例解説読み込みに重点を置いた方が良いのかも。