東へ西へ

柔軟な思考と優柔不断は紙一重
割と、人の意見に影響されやすい方です。
それでいいのだ。その時その時に考えていることが大事。
こうと決めたら他人の話を理解しようともしない人よりは、ずっとましだろう。


例えば、尖閣諸島問題。
この前も書いたように、船長釈放について、あまりにも酷い対応だと思ってた。
でも今は、ちょっと考えが変わってきている。
発展途上の中国の政府としては、国民の手前、日本に対して少しでも弱腰な態度は見せられない。
特に「自国民が捕らわれている」という事実に対して譲ることは決してあり得ない。
そんななか、中国よりは進んでいる日本が、いわゆる「大人の対応」をするのも、必要なことだったのかもしれない。
船長を釈放したことで、対話の可能性が出たってのはあると思う。
(あの国に「対話」をする能力があるのか疑問に思える点もあるけど)
釈放直後は、中国が調子に乗って船やらを大量に送り込んできたのを知って、それ見たことか馬鹿外交と思ったけど
そういう一連の中国の対応をみて他の国々がどう思ったかというと、「大国の未熟で野蛮な姿」だそうな(各国の新聞より)。
結果的に、中国は立場を悪くしていってる。
領土問題について、当事国以外の国々が直接何かしてくれるということは無いけど、そういう空気を利用して今後の外交をうまく進める、というのは戦略として悪くないと思う。


衝突映像流出問題は、まだようわからん。
フジタの社員が拘束されている間に、公開しなかったのは賢明だったと思う。
それ以後公開していないのは、どうかと思う。真実を隠してどうすんの?
しかし衝突映像を流出させたのは、問題無く違法行為ではある。
違法行為に対して拍手喝采をしてよいもんだろうか。筋の通らないことではなかろうか。
義挙だという声もあって、その気持ちも分かるんだけど、そうでない声もあるわけで、そうすると、国民の代表者たる国会が非公開としていた以上は(個人としては納得いかないけど)、やはり誰かが個人的義憤で公開することは、よくなかったのかもしれない。