死刑執行

ずっと死刑執行を拒否していた千葉景子法務大臣が、ついに執行したと聞いてびっくり
さらに、それに自ら立ち会ったということで2度びっくり。


今のところの自分の考えでは、死刑制度は反対。
なぜなら、えん罪の可能性が0,01%でもある限りは、取り返しの付かない生命刑は回避するべきだと思うから。
ただ、団藤重光先生とかはそういうんじゃなく、そもそも国家が国民の生命を奪うという事柄そのものがあってはならなんだ、と言う(『反骨のコツ』で読んだ)。つまり、たとえ100%確実に犯したことがわかったとしても、駄目ですってこと。
僕は、正直そこまでは考えられない。(これから変わるかもしれないけど)。
そういう微妙なスタンスです。


そんなわけで、千葉大臣に対しては、自分の信念を貫くのは立派だけど法務大臣として執行しなければならないのにそれを断固拒否ってのはどうなのかな、と思っていた。
それが今回ついに執行を決断したわけだけど、執行に自ら立ち会ったというのは立派な行為だと思う。
やるからには、見届けなければならないと思ったのだろう。
こういう人は、「自分の指図で人が死ぬ」という重すぎる現実を、ちゃんと知っている人だ。
死刑制度に人生をかけて反対していた人にとって、めちゃくちゃ勇気のある行動だったのではないだろか。


ていうか、今までの法務大臣が立ち会ってなかったってのもびっくり。
そういう人達は、本当に重みがわかっていたのかしらん?それとも、わかっていたけど逃げたのかしら。