制限時間の壁

本番までにあとどれだけのことができるだろう。
準備しておきたかったあれやこれを、たくさん諦めなくてはならない時期に来ている。
「厚い教科書」はとうの昔に諦めた。例えば民事訴訟法の高橋重点講義や解析民事訴訟法。これを仕上げてきている人には確実に勝てないだろう。
でも俺がこれに手を出すのはその2倍は無理。
あと「難しい演習書」も一切やらない(やれない)。今までやってきた全科目一冊ずつの演習書を、ひたすら繰り返すしかない。

最近諦めようか迷っているのが、葉玉先生の会社法百問だ。
既に100問を一度は目を通し、☆2つ以上のは2回は読んでいる。付属の短答1200問も一通り目は通した。
これだけで、ゆうに100時間はかけているだろう。だらだらしている時間を含めれば200時間はいってるかもしれない。
この本の情報量は半端無い。多くの司法試験合格者の先輩が必須と言い、「むしろこれしかやっていない」という人がいるのも頷ける。確かに必要充分量なんだろう。
でも、なーんか頭に入ってこないんだよなー。
これだけ印やマーカーを付けまくってしまった以上、今更手を引くのは勿体ない気もする。
でも、これと心中するくらいなら、趣旨規範ハンドブックを何度も読み読みして丸暗記して、基本概念は薄い基本書を見直して、事例演習は既にまとめている『事例で考える会社法法学教室連載中)』を復習して、担答対策は過去問グルグル、の方が良い気がする。
まあ、今、趣旨規範ハンドブックがすらすら読めるのは、百問で悪戦苦闘したおかげだと思うから、決して無駄な時間ではなかったけど。


ところで趣旨規範ハンドブック(改訂版)のp270、吸収分割・新設分割の手続のところ、契約内容等の文書の備え置きや債権者保護手続が除かれているのはどうしてなんだろう。他の部分(株式交換や合併)では、ちゃんと書かれてるのに。単に編集ミスかしら。