ロースクールの授業

一つの大学院の授業を受けた感想。
ロースクールには、研究者の先生と、実務家の先生がいる。
実務家の先生の授業では、「実務ではこういうところが問題になる」という話(時には体験談)が面白い。
そういう話は、知識も一緒になって印象に残るので受験的にも良い。
重要な部分とそうでもない部分を区分けしてエッセンスを骨太に教えるのも、実務家の先生の方がずっとうまい。
学生の質問に対する答えも明快だ。
一方、学者の先生の方が「先生」という意味で優れている点というのは、何だろう。
うまく言葉に出来ないけど、でも確かに何かある。
実際、ロースクールに入ってから3年間、一番感謝している先生は研究者。
授業で教科書をつらつら読み上げているだけだったり、実務では相手にされていない少数説を押しつけてきたり、質問したら知ったかぶりをされたり(間違えたことを教えられるより、知らないなら知らないと言ってくれた方が100倍良い)、憎しみすら覚える先生がいるのも事実だけど、学問としての法学の面白さを教えてくれるのも研究者の先生なのかなあと。
まあ、言葉で明確にする必要も無いか。