『戦争反対』の理由

日本には原子力発電所が約50基あり、そこにミサイルを一発撃ち込まれただけで誰も住めなくなる。
そして、向かってくるミサイルを全て迎撃するのは技術的に不可能である。
結論として、今度戦争をすれば日本は終わる。
これ以上軍備の拡張をしても意味が無い(から他の手段で外交関係を良くするよう頑張るべし)


という内容の意見を読みました。
人道に反するから戦争反対とか、外国に対して強い姿勢を見せるために軍備の拡張をとか、そういう「自分の声の根拠を相手方に主張できない」意見と違って、きわめて現実的で説得的な意見だと思います。


うまい文章の書き方について、ちょっと考えれば当たり前だけど、いざ実践すると案外難しいという技術ってよくありますよね。
上に紹介したような、意見の根拠に現実のデータを示すこととか、意見と事実の峻別とか。
日頃から気をつけるしか成長の術は無さそうです。


ただ、こういう技術があることを知ってさえいれば、自分が本を読む時にも便利な気がします。
たとえば法律の基本書を読んでいても、「〜〜という問題があるが、ここは〜〜と考えるべきである。」という時に、「え、それで、それはなんで?」といちいち突っ込めるからです。
ただうんうんと読み流しているだけだと、意見(学説)の根拠を理解できていないから、結局あとで自分で使えないんですよね。