内田樹

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毎度毎度、読むたびにうならされ、新鮮な感覚を与えてくれる『内田樹の研究室』で、言論の自由について触れられています。

言論の自由とは端的に「誰でも言いたいことを言う権利がある」ということではない。
言論の自由とは、発言の正否真偽を判定するのは、発言者本人ではなく(もちろん「神」や独裁者でもなく)、「自由な言論の行き交う場」そのものであるという、場の威信に対する信用供与のことである。
言論がそこに差し出されることによって、真偽を問われ、正否を吟味され、効果を査定される、そのような「場が存在する」ということへの信認抜きに「言論の自由」はありえない。「聴き手が同意しようとしまいと、私は言いたいことを言う」という態度に、場の威信と場の判定力対する信認を認めることはむずかしい。』

なるほどなー。

それにしても、この人ほど物事を「深く」かつ「分かりやすく(←重要)」伝えられる人って他にいるんだろうか。