初音ミク問題

初音ミク」をyahooやgoogleなどの検索エンジンに入れても何故か結果が表示されない事件。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/18/news040.html

もう1週間程前のニュースですが、それにしてもこの事件(?)は面白い。
以前に、NHKのgoogle特集で、
とある会社の社長が
「我が社の情報がgoogle検索エンジンに省かれてしまったせいで収益が半分以下に落ち込んだ」
と言って、検索エンジンから恣意的に名前を除外されたのは違法だ、といって訴訟を起こしていました。
(損害賠償請求だったのか、給付請求だったのかは忘れました)
それに対してのgoogleの返答は、
google検索エンジンgoogleのモノ」
「どの単語を入れようとも外そうとも、私たちの勝手」
「あなたの会社のページは存在価値が無いと判断した」
と言って(本当に言ってた)、真っ向から対決姿勢で臨んでいました。


検索エンジンから省かれたことによって、その筋のお客さんが激減し、会社が倒産の危機に立たされたのは事実だった様子。
検索エンジンから省かれるということは、ネット上の大きな情報網から外れるということで、これは存在を消されるも同義である、と番組では煽っていました。
(「Google八分」という言葉まで存在するらしい)
実際に私も常日頃から検索エンジンを使って情報収集をしているので、googleの傲慢にも聞こえる態度もあいまって、たしかにこれは考えてみれば恐ろしいことだよなあと思っていました。



そしたら今回の「初音ミク」です。
携帯のニュースサイトで知ったのですが、なんでも


『「初音ミク」の情報すら表示されない検索エンジンは「信頼できない」』


と判断した多くのユーザーが、圧倒的な2大検索エンジンだったyahooやgoogleから、gooやmsnなど別の検索エンジンの利用へと移行した、とか。
このニュースを読んだときにはちょっと興奮していまいました。
検索エンジン側が圧倒的に優位なのかと思っていたけど、対象が大物になると、こんな逆転現象も起きるんだなあ、と。
まあ今回の件に関しては、会見によると「意図的に削除したことは100%無い」とのことなので、別の原因があるのかもしれませんが
それにしても今回のことを機会として、これまでも抱かれていただろう検索への懸念が一気に大規模になっていくでしょう。
今後も類似のことが続けば、検索エンジンも複数ある以上今ある優位はあっさり変移していくだろうし、そして結局は、何も恣意も入らない一番網羅的で客観的な検索エンジンが「信頼できる」と評価されていくのでしょう。
本当に、傲慢は身を滅ぼしかねないのだなあ、と実感しました。